遠い道のり。

抑鬱状態で仕事を休職して3カ月が経つ。気分の落ち込みは、仕事してた頃に比べたら格段に良くなっている…というか、仕事が抑鬱状態の原因なのだから、そこから離れたらそりゃあ良くなるだろうとは思うんだけれど、事は簡単には進まない。

今通っている病院は、「安易に診断書を出す」みたいなレビューを書かれていて、最初はちょっと不安だったけれど、他の病院は数か月待ちの中、なんとか時間をとって診てくれただけでも、私にとっては救いの場所だ。確かに、具体的にどうしろとかいう話はあんまりなくて、薬の処方と簡単なカウンセリングだけではあるけれど、それで休む時間を与えてもらえるんならありがたいことだと思う。他の病院だとどんな診察になるんだろう。

休んでいる間、たくさんの本を読んだ。どちらかといえば、社会や心理について、そしてもちろん鬱や精神的なことについての本もよく読んだ。鬱っぽくなった直後は、自分と同じような症例の話を読んだだけで手が震えて視界が暗くなるほどだったけど、最近は「私と同じように苦労している人も居るんだなぁ」くらいの気持ちで読めるようになった。これが改善のしるしなのかどうかは、分からない。

 

精神科や心療内科はどこも予約待ちの状態で、苦しい境遇に耐えながら働いたり生活したりしている人がとても多いんだろうと思う。それでも、まず自分の命を大事にすること。自分自身の人生を、一番に思うこと。誰かの苦しみは、その人自身のものであると割り切ることも、時には大事だと思う。痛みを分かち合うことはできるかもしれないけど、痛みを肩代わりすることはできないんだから。

 

悶々としているうちにまたひとつ歳を重ねた。時々、情けなくてつらい気持ちになる。それでも、生きていることが第一にラッキーなのだ。忘れないでいよう。